【教えてレシピ】すだちの旬は初秋!香りをふんだんに楽しめる幸せレシピ
2020.09.14
徳島県の名産品としても知られるすだち。小ぶりで濃い緑の皮、切ると立ち上る爽やかな香り、まろやかな酸味が特徴です。普段は焼き魚に絞るだけという人も多いと思いますが、そんな旬のすだちの香りと味を存分に味わえるレシピを、料理家・さやかさんに教えていただきました。
秋の訪れを告げる、すだちの香り
すだちは直径4センチ前後の手のひらにスッポリと収まるサイズ感。徳島県が全国の生産量の約98%を占めていて、古くから食酢として使われてきました。一年中スーパーで見ることはできますが、旬は8月の終わりから9月にかけて。香りも抜群で果汁も多く、さっとかけるだけでお料理の風味をぐっと引き立ててくれます。
すだちポン酢を手作りしてみよう!
【材料】
すだちの搾り汁 … 100ml
濃口醤油 … 130ml
昆布 … 10センチ角
鰹節(厚削り) … 1つまみ
【作り方】
①すだちを半分にカットし、100mlの搾り汁ができるまで搾ります。
②すだちの搾り汁に、濃口醤油、鰹節を入れたら冷蔵庫で最低でも1日から2日寝かせれば完成♪
冷蔵庫で寝かせることでお出汁もしっかり出るだけでなく、すだち酢のカドがとれてまろやかな味に。口あたりの柔らかなポン酢になりますよ。1ヶ月くらいは保存も利いて便利です。
手作りしたすだちポン酢をゼラチンで固め、ジュレにします。
茹でたタコと軽く塩もみしたきゅうりにかけるだけで「タコときゅうりのポン酢ジュレ」に。
通常の酢の物とはちょっと違った、おしゃれな一品に。
皮の香りも余すところなく使う「すだちの塩麹ダレ」
【材料】
すだちの搾りかす … 100g
塩麹 … 100g
塩 … ひとつまみ
【作り方】
①すだちの搾りかすと塩麹をブレンダーでなめらかになるまで攪拌する。
②味をみながら塩をひとつまみ加え整えれば完成♪
実は柑橘の香りの良さは皮にあると言われています。ポン酢用に搾ったすだちの搾りかすを捨ててしまうのももったいない!ということで、その搾りかすを活用したレシピは、まろやかなゆず胡椒ならぬ、すだち胡椒といったところ。爽やかな香りとともに、ほんのり苦味があるので、色々なお料理に合いますよ。
今回は鶏もも肉をカリッとソテーしたものにあわせてみました。
塩胡椒だけして焼いた鶏もも肉に、つけて召し上がれ。さっぱりとしているので、どんどん箸が進みます。塩麹の甘みもあるので、もちろんお子さんも一緒に食べられますよ。
脇役だけど大活躍なすだち♪
旬の時期のすだちは格別です。ふだんはお飾りのようにすみっこに添えられているすだちですが、アレンジ次第でいろんなお料理の名わき役に♪特に、旬のすだちは格別ですよ。
ぜひこの機会にお試しください。
お求めはフジ・フジグランの青果コーナーでどうぞ。
※一部取り扱いのない店舗がございます。