50周年記念誌
63/92

グストアを配置し、テナントに書籍やメガネ、シューズなどの専門店、クリーニングやビデオレンタル、理美容などのサービス店、ファストフードやファミリーレストランなどの飲食店を組み合わせた。 この構想を初めて実現したのが、11月15日、高知県宿毛市にオープンしたパルティ・フジ宿毛である。フジが開発したAゾーンと地元ディベロッパーが手掛けたBゾーンからなり、食料品を中心とした「ヴェスタ」、普段の衣料品や身の回りの品を揃えた「ザ・カジュアル」を核に19の専門店によって構成された。平屋建てのオープンモール型SCは前面に駐車場を設け、ショートタイムショッピングに適し、買い物しやすさを追求した新しいスタイルであった。第四代社長に時任紀邦が就任平成7年3月1日、田守夫社長が代表取締役会長に、時任紀邦専務が代表取締役社長に就任する。業態開発に力を注いできた時任紀邦新社長は、まず経営管理機構の改編に着手。店舗業態ごとに店舗と商品部門の再編を図り、コミュニティショッピングセンターのフジグラン店舗と近隣購買型のパルティ・フジ店舗を中心としたトータルな流れの確立を目指した。また就任時、「より地域に根ざした店舗づくりをやらねばならない。単にモノを提供する場だけでなく、生活者の方々に生活をエンジョイしていただくための役割を果たせる店づくりを目指す」と、今後の事業展開の抱負を語っている。TOPICSオープン当日のパルティ・フジ宿毛(平成7年11月15日)普段着のファッションを提案する「ザ・カジュアル」(パルティ・フジ宿毛内)食料品をお届けする「ヴェスタ」(パルティ・フジ宿毛内)TOPICS尾山悦造名誉顧問インタビュー七回目の干支を迎えて-八十四年の歴史平成7年9月29日に84歳を迎えられた尾山悦造名誉顧問のインタビューが社内報に掲載された。自身の生い立ちや十和設立の経緯、座右の銘「和・恕・忍」の精神などを語っているほか、「商売とはなんぞやというと『真実を売ること』であり、真実の追究ということだと思っています。今でもこれが私のモットーです。この真実の追究が全面に出ることが商売の原点であり、事業の根本精神だということは今にしても思うし、振り返ってみてもそういうふうにしてきました」と商売の原点をあらためて説いた。84歳を迎えられた尾山悦造名誉顧問包装容器リサイクル法公布︵1997年4月施行︶6月野茂英雄が大リーグで新人王獲得11月6月11月5月安芸郡坂町にフジグラン安芸を開設宿毛市にパルティ・フジ宿毛を開設フジ重信店を改装︵増床︶オープン(出典:社内報 平成7年10月号)(出典:創業30周年記念誌 共創の史)DATA■ 総人口:1億2,557万人■ 大卒初任給:180,500円   ■ ヒット曲:Overnight Sensation ~時代はあなたに委ねてる~(trf)■ 映画:フォレスト・ガンプ/一期一会、忠臣蔵外伝 四谷怪談■ ヒット商品:ウィンドウズ95日本語版(マイクロソフト)、NOMO■ 新語・流行語:無党派、NOMO、「がんばろうKOBE」第一章軌跡History

元のページ  ../index.html#63

このブックを見る