50周年記念誌
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フジの渇水対策平成6年は日本各地で春から少雨傾向が続き、梅雨時期の降水量も少なかったため、夏場になると九州北部や瀬戸内海沿岸、東海地方を中心に水不足が深刻化した。各地で給水制限が実施される中、愛媛県では伊予市で7月下旬から7時間給水(5時~12時)となり、松山市では夜間断水を実施、8月下旬からは5時間給水(16時~21時)となる。広島県尾道市では7月下旬から給水時間が制限され、最短で4時間給水(17時~21時)となるなど、厳しい状況が続いた。松山地区の店舗ではトイレの給水量を50%カットし、トイレの半分を封鎖したほか、節水用POPを掲示してお客様に節水を呼びかけたり、直圧店舗ではタンクを設置するなどした。特に渇水の影響が大きかったフジ伊予店とフジグラン尾道の渇水対策は以下の通り。●フジ伊予店:18tタンク2個、7.5tタンク2個で計51tの水を確保、加工場での洗い物に溜め水利用、生水を使用する自動販売機の使用中止●フジグラン尾道:トイレの使用箇所制限とトイレバルブの制限、洗浄および清掃の溜め水利用、飲食の食器を使い捨てに変更TOPICS来店し、売上は1億7、700万円に達した。 さらに9月15日にはフジグラン川之江をオープン。鉄筋コンクリート2階建て、店舗面積9、800㎡、駐車台数500台の規模を誇り、初日の売上は約1億3、000万円だった。また10月19日には東広島市にフジ高屋店を開設している。 これら一連の店舗展開は、中四国エリア内の主要地域に都市型ニーズに対応したフジグラン店舗を、さらにきめ細かくその周辺に近隣購買型ショッピングセンターを配置するというドミナント戦略の一環であり、「中四国流通ネットワーク構想」の実現を見据えたものであった。オープン当日のフジグラン川之江(平成6年9月15日)オープン当時のフジグラン高知(平成6年7月)サンフレッチェ広島がJリーグ1stステージ優勝6月製造物責任(PL)法成立︵1995年7月施行︶6月労働基準法改正︑法定労働時間週44時間から40時間に4月日本人初の女性宇宙飛行士向井千秋さん宇宙へ7月関西国際空港開港9月広島市でアジア競技大会開催︑大江健三郎がノーベル文学賞受賞10月全店舗で営業時間延長︵閉店時間を午後7時から午後8時へ︶5月1994年︵平成6年︶2月第1回定年表彰式を開催6月第1回国内転換社債の発行7月高知市にフジグラン高知を開設9月川之江市にフジグラン川之江を開設4月フジショッピングスクエア岩国店を改装し︑フジグラン岩国としてオープン4月フジ伊予店を改装︵増床︶オープン東広島市にフジ高屋店を開設10月DATA:1994年(平成6年)■ 大卒初任給:180,500円  ■ ヒット曲:innocent world( Mr.Children)■ 映画:シンドラーのリスト、学校■ ヒット商品:バーゲンブロー(ダイエー)、低価格PBコーラ■ 新語・流行語:「すったもんだがありました」、       イチロー(効果)、「同情するならカネをくれ」洗い物用に水を溜めたペール(フジ伊予店)貯水タンク(フジ伊予店)第一章軌跡History

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