50周年記念誌
50/92
1967-19761987-19971998-20062007-20161977-1986-19661988[昭和63年]1989[平成元年]社運をかけた一大事業を敢行旗艦店 フジグラン松山誕生オープン当時のフジグラン松山(平成元年12月) 昭和63年4月10日、瀬戸大橋が開通し、本州と四国が陸路で結ばれた。また昭和60年代に入り、四国も高速道路時代となったことで、今後は主要都市間の移動時間が大幅に短縮されることから、中四国の商業地図は大きく塗り替えられようとしていた。そんな中、4月にフジショッピングスクエア松山店の5、500㎡の増床が結審する。同店は昭和48年にフジショッピングスクエア駅前店として開店以来、愛媛県内最大の店舗(8、363㎡)として多大な貢献をしてきたが、生活者のライフスタイルの変化は、大型店に対し物販のみならず、生活の質向上のための新たな提案を求めるようになっていた。また流通業界の激しい競争を勝ち抜くためには、松山市内だけでなく愛媛県内全域から集客できる店舗に生まれ変わることが期待された。 そこで増床に際し、理想の店舗スタイルをさまざまな角度から検討したところ、これまでのヨーロッパおよびアメリカ西海岸への流通視察などの経験から、現在の建物をスクラップ・アンド・ビルドする案が浮上。この社運をかけた一大プロジェクトは「スタジアムタウン・フジ構想」と命名され、既存の松山店、本部、立体駐車場を撤去して更地にし、店舗を新築するとともに、併せて既存の北側駐車場に立体駐車場を建設することになった。総投資額は約85億円、売上規模の大きな店を1年近く閉店して建て替えを行うという計画はフジにとって大きな賭けであった。 平成元年12月1日にオープンした新店舗は、延床面積5万㎡、地上5階・塔屋2階建て、衣・食・住関連の商品を取り扱う「生活館」、飲食・カルチャー・スポーツなどの「遊々館」、これらを結ぶアトリウム瀬戸大橋開通4月ソウルオリンピック開幕9月青函トンネル開通3月㈱セトウチ水産を設立フジグループ福祉会がスタート9月本部第1ビル竣工式10月大阪証券取引所市場第二部に株式を上場11月尾山悦造会長が名誉顧問に就任11月12月新南陽市︵当時︶にフジ新南陽店を開設11月松山市にフジ松末店を開設3月ミスタードーナツ広島宝町店がオープン︵FC1号店︶3月1988年︵昭和63年︶DATA:1988年(昭和63年)■ 大卒初任給:141,000円 ■ ヒット曲:パラダイス銀河(光GENJI)■ 映画:ラストエンペラー、マルサの女■ ヒット商品:宝飾品、東京ドーム(後楽園スタヂアム)■ 新語・流行語:ペレストロイカ、「今宵はここまでに(いたしとうござりまする)」
元のページ
../index.html#50