50周年記念誌
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者ニーズの多様化などにより、無店舗販売による市場が注目されつつあった。そこでフジは昭和58年3月に外商課を新たに設け、カタログ販売や雑誌広告販売など無店舗販売への挑戦を始めていたが、昭和59年6月4日からは地元テレビ局の番組内でテレビショッピングをスタート。毎週水曜日の午後4時40分からの10分間で商品を紹介し、翌日正午まで電話で注文を受け付け、1週間から10日以内に商品を配送した。 またこの年は総合生活提案企業を目指し、関係会社を次々と設立した。4月11日、主にフォード車の販売を行う株式会社オートラマエヒメを設立。続いて9月1日、十和との同額出資により損害保険や生命保険を取り扱う株式会社リブライトを創業(昭和57年10月設立)した。10月には旅行業務を取り扱う株式会社フジ・トラベル・サービスを設立し、さらに6月に設立した株式会社フジ友の会では、10月23日から会員の募集を開始。月々3、000円(1口)の積み立てを1年間継続した会員に対し、満期時に1ヵ月分のボーナスをプラスした総額3万9、000円分の買い物券を進呈した。新業態への参画「イエローハウス」オープン9月14日、フジショッピングスクエア新居浜店に隣接する外駐車場の一角に売場面積398㎡のホームセンター「イエローハウス」がオープンした。主力商品は園芸用品で、家庭用品やインテリア用品、金物・工具類、エクステリア商品なども取り扱った。このオープンはフジショッピングスクエア新居浜店の住居関連品分野の強化に加え、DIY商品群の販売ノウハウを蓄積し、伸長めざましいホームセンター業界への参画を模索するものであった。TOPICS「フジ社内講座」を開講従来、入社時以降は各店舗・事業所に任せたOJT中心の従業員教育を行っていたが、店舗数が多くなるにつれ教育内容・指導方法に違いが生じ、一人ひとりに十分な教育を行うことが難しくなっていた。そこで人材の育成と組織の活性化を目的に「社内教育制度」を体系化することを決定。長期的視野のもと、計画的に一貫した研修内容を階層別・職能別に実施するために、「フジ社内講座」を開講した。従業員は希望する講座を受講することで、スキルアップが図れるようになった。〈主な講座〉・販売員基礎講座(食料品・衣料品・バラエティ)・生鮮技能講座(魚・肉・青果・惣菜)・チェッカー養成講座(初・中・上)・マネジャー養成講座(初・中・上) 他TOPICSテレビショッピング(昭和59年)DATA■ 大卒初任給:112,800円 ■ ヒット曲:長良川艶歌( 五木ひろし)■ 映画:愛と追憶の日々、楢山節考■ ヒット商品:しょうちゅう■ 新語・流行語:オシンドローム、オートラマエヒメ久万ノ台店︵1号店︶がオープン1万円札︵福澤諭吉︶・5千円札︵新渡戸稲造︶・千円札︵夏目漱石︶の新紙幣発行11月10月10月中村市︵当時︶にフジ中村店を開設㈱フジ・トラベル・サービスを設立10月﹁フジ友の会﹂の会員募集開始11月広島東洋カープが日本一10月金ビ第一章軌跡History
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