50周年記念誌
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1967-19761977-19861987-19971998-20062007-2016-1966新しい経営理念を策定し、広島進出を表明した決断の年1978[昭和53年]フジ広島店開設を発表する尾山悦造社長(昭和53年9月26日)南宇和郡城辺町︵当時︶にフジ南宇和店を開設 決断の年―。尾山悦造社長は社内報1月号の年頭所感で、この年をそう表現した。「フジ・十和、倶に本年は、好むと好まざるとに拘らず、次代のために一大勇猛心をもって、いずれも創立以来最大の決断をせねばならない。各々の企業の『存亡』をかけて、熟慮を重ねて早急に決断すべき要因が、多々ある。(中略)とにかく一丸となるしかない。医家でいう〝鬼手佛心〞は、今年、只今の私の偽らざる心境である」。 その言葉通り、この年から十和・フジ流通グループの中期経営計画の検討に入り、5月には社内報でその根幹となる新しい経営理念が示された。一つは「流通業を通して、社会文化および生活者の生活の質的向上に貢献する」こと。これまでの経営理念では 〝小売業〞という言葉が使われていたが、川上(メーカー・アパレル)、川中(卸売)、川下(小売業)に至る企業群が同じ基準、同じ意識で行動することを目指すため、〝流通業〞が使われた。またライフスタイルや価値観の変化などから〝消費者〞ではなく〝生活者〞という言葉を採用している。 もう一つは「企業体を構成する全ての人々の豊かな生活と、人間として成長できる人間集団づくりを目指す」こと。経営理念の範囲を流通グループ内の従業員に止めることなく、グループを取り社内報100号刊行3月西条市にフジ西条店を開設4月6月5月﹁愛光学園生誕地﹂石碑の除幕式を開催超高層ビルサンシャイン60開館4月日本人の平均寿命が男72・69歳︑女77・95歳︑スウェーデンを抜いて世界一の長寿国に6月日本小売業協会創立︑新東京国際空港︵現 成田国際空港︶開港5月※ともくらしきしゅぶっしん尾山悦造社長ほか20人余りが列席した石碑前での除幕式3月関連会社6社を合併

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