50周年記念誌
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DATA■ 大卒初任給:47,200円 ■ ヒット曲:喝采( ちあきなおみ)■ 映画:フレンチ・コネクション■ ヒット商品:マンション第ニ代社長 尾山悦造の言葉尾山謙造初代社長の葬儀での挨拶兄の私が言うのはおこがましいと存じますが、ほんとに心あたたかい故人でありました。然し、ひとたび事業のこととなると、誠に厳しい考え方、態度で臨みました。他人に厳しいだけに、それ以上に自分に対しても厳しい人間でありました。社長就任挨拶フジは今こそ全チェーンが力を合わせて前進せねばならない。それこそ、フジ本来の目的であり使命である『地域社会への奉仕』『豊かな暮らしを推進するフジ』の創立の精神の再認識であり、明日へ挑戦することこそ、フジの真骨頂であると思う。それにはFISの精神が必要である。FISの精神「和と誠を根幹として、FIGHT(奮闘して切り開き)、IDEA(創意工夫に勉め)、SMILE(微笑を忘れず)、合理化と能率化に邁進しよう」。TOPICS就任当時の尾山悦造社長の修正中である。(中略)天下に名高い愛光学園を買収することが出来た。之を本部として、一つ一つ魂のこもった商品を決定して行き、愛光卒業生に劣らぬ立派なフジパーソンをつくって行く事が、天の私に与えた課題であると、身の引き締まる思いにかられる今日此の頃である」と述べている。 そんな矢先の10月23日、尾山謙造社長は過労による不整脈のため急逝する。享年51歳という若さであった。25日、広島の自宅でしめやかに密葬が行われ、31日に愛媛県民館でとり行われたフジと十和による合同社葬では、多数の参列者とともに従業員一同、情熱の経営を推進した故人を悼みつつ、志を受け継ぎ今後の事業発展のための努力を誓った。第二代社長には、実兄で十和社長の尾山悦造が就任した。故尾山謙造儀フジと十和による合同社葬10月10月尾山謙造初代社長が逝去10月松山市にフジ立花店を開設TOPICS合同社葬では尾山謙造社長が好きだったショパンのピアノソナタ第2番「葬送」が流れる中、焼香が行われた(昭和47年10月31日)新社章が決定公募していた新しい社章が10月に決定する。選ばれたのはフジ八幡浜店の従業員稲美照子の案で、富士山のシルエットと「Fuji」の文字で構成されている。オープン当日のフジ北条店(昭和47年9月28日)10月新社章が決定(出典:社内報 昭和47年11月号(上)・12月号(下))10月第二代社長に尾山悦造が就任第一章軌跡History
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