50周年記念誌
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1967-19761977-19861987-19971998-20062007-2016-1966激戦区 今治に新店オープン初日の来店客数は約2万人1972[昭和47年]フジ今治店オープン当日の行列(昭和47年7月7日) 7月7日の七夕の日、10番目の店となるフジ今治店が今治市共栄町にオープンする。1階が駐車場とファッション用品、2階が衣料品、日用雑貨、食料品、屋上は遊技場と一部3階は軽食コーナーという構成で、もともと2軒の映画館があった繁華街の中心地に位置している。開店予定の1時間前には数十名のお客様が正面玄関に姿を現し、やがて150mを超える行列ができたため、予定より5分早く開店。人の波が洪水のように店内に押し寄せ、10分後には入店制限を行った。山積みされた商品は羽が生えたかのように売場から消え、真っ黒に日焼けした従業員の顔は、フジの従業員としてのプライドと自信に満ち溢れていた。初日の来店客数は約2万人、フジ湊町店以来の売上高を記録するという盛況ぶりだった。しかし同市には、秋に今治ショッパーズプラザ、翌年5月に百貨店 今治センターが開店するなど大型店攻勢が続くため、従業員の戦いは始まったばかりだった。 この年は4月28日にフジ余戸店、9月29日にフジ北条店、10月24日にフジ立花店が松山市およびその近郊に次々とオープンし、愛媛県内の出店が加速していく。 創業以来、5年で十数店にものぼる店舗展開を実現したフジは、トータルなチェーンオペレーションと大規模な流通センターの確立が急務になってきた。またこれからの出店は、駐車場の確保が容易な郊外が中心になると判断し、国鉄(現 JR)松山駅から北へ350m、愛媛県内の名門校、愛光学園の敷地である1万4、784㎡の土地を取得。8月31日に地鎮祭を行い、フジ本部および流通センターを含む建物の開設工事に着手する。尾山謙造社長は「今私は、取敢ず一〇〇店の構想を持った。その為には県内で四十数店舗が必要となった。出店計画4月松山市にフジ余戸店を開設9月北条市︵当時︶にフジ北条店を開設7月今治市にフジ今治店を開設8月フジ本部および流通センター建設予定地で地鎮祭札幌オリンピック開幕︵冬季︶︑日本フランチャイズ協会発足(4月に日本フランチャイズチェーン協会に改称) 2月山陽新幹線の新大阪-岡山間開業3月沖縄返還5月田中角栄が﹁日本列島改造論﹂発表6月ミュンヘンオリンピック開幕8月日中国交正常化9月

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