50周年記念誌
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1967-19761977-19861987-19971998-20062007-2016-1966買い物客で溢れるオープン当日のフジ三島店(昭和46年3月12日) 3月12日、伊予三島市(現 四国中央市)の国鉄(現 JR)駅前商店街トーヤデパート2階に衣料スーパーとして入居し、フジ三島店が開店する。東予地区の1号店であり、チェーン展開を進める上で大きな一歩となった。同市の商店街は専門店で構成されているため値ごろ品が少なく、ほかの街まで買い物に出かける人が多い。そのため、そこへ出店したフジ三島店には市内の消費者が集まり、売上は予想を上回った。 4月26日には前年12月に開店したフジ道後ミニが、フジ道後店(松山市)として正式にオープンする。同店舗は中心市街地の競争に巻き込まれる可能性が少なく、堅実な成長が期待された。続いて9月24日には、フジ枝松店がオープンした。 11月2日にオープンしたフジ八幡浜店は、フジ宇和島店に並び南予地区におけるチェーン展開のための拠点として立地・選定された。フジの中でも新しいスタイルの店舗で、前面に広い駐車場を設け、駐車場の左右に設けられた歩道には雨の日でも安心して買い物ができるよう庇が設置された。商店街のある市の中心部から約600m、国鉄八幡浜駅から約400mに位置する言わば〝孤立した店舗〞であったが、主要道路が交わる交差点の一角に位置し、広い駐車場を持っていたため、オープン当日は長蛇の列が続き、その後も盛況を極めた。なお、開店イベントでは八幡浜の名物などを盛り込んだ「角力甚句」が、高砂部屋の呼出によって披露された。 尾山謙造社長はこの年の4月の社内報で「フジチェーン拡大の夢」と題し、今後の経営を語っている。そこでは「全国チェーンを目指すためにはマクドナルド日本1号店が銀座にオープン7月ニクソン・ショック8月東予地区1号店として衣料スーパーのフジ三島店開設1971[昭和46年]3月4月西部アメリカ流通視察4月松山市にフジ道後店を開設伊予三島市︵当時︶にフジ三島店を開設すもうじんくひさし
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