フジレポート2022
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0606株式会社フジ・リテイリング代表取締役会長尾﨑 英雄株式会社フジ・リテイリング今春(2022年3月より)マックスバリュ西日本株式会社との経営統合に向けた新体制がスタートしました。近年、様々な災害やコロナ禍等を経て、世の中の流れも大きく変わっています。eコマースの進展など、新たな消費や購買スタイルも定着、拡大しています。こうしたニーズや事業機会にも積極的に対応しつつ、私たちの基本である店頭ビジネスでは不断の取り組みの深化により、くらしに必要な商品・サービスの提供はもちろんのこと、健康で豊かなくらしを守り育てる場として、それぞれの地域になくてはならない存在となれるよう、努めていきたいと考えています。激甚化する自然災害、切迫する南海トラフ大地震のリスク、不透明さを増す世界や社会情勢のもと、新しいアライアンスでブレイクスルーを追求し、持続的成長を目指します。流通小売業の経営が地域のくらしの品質を決めるともいわれます。両社でマーケットシェアが30%を超えるエリアが広がり、ますます、その責任も大きくなってきます。私たちは経営統合によって、文化やノウハウなどの交流を進め「多様性」と「化学反応的な組織活力」の創出により新しいアイデアを引き出し、ワクワクする協働を実現して参ります。強固な経営基盤が、様々な「挑戦」を支え、両社のリソースを活かしたバリエーション豊富な取り組みも可能になります。それは「社会課題」の解決にも大きな力となるはずです。これからも、中国・四国・兵庫などの西日本エリアを中心に「地域のくらしの未来をつくる事業」をすすめていきます。私たちは中国・四国地域で事業展開致しております。この地域は人口減少による過疎化が全国に先んじて進んでいるエリアです。そして今後は、大都市圏以外の他の地域も同じような状況を迎えます。私たちはできれば「人口減少社会における小売業のモデル」のような存在になりたいと考えています。リアル店舗の店頭機能の一層の充実に加え、デジタルとの融合による利便性の向上や、移動販売などのお困り事の解決などに積極的に取り組んでいきます。また、社会課題の解決についても先行的な例となれるようなあり方を目指したいと思っています。地方の市町村においては、過疎地域の拡大によって行政機関の支所や、企業の支店などをはじめとする様々な機能が徐々に縮小しています。フジが行政や他企業と連携することで、そこに住む人達の生活を守り支え、各種サービスが維持継続できるように、今後、具体的な取り組みを進めていけたらと考えています。フジは、今年55周年を迎えます。今後も、お客様に支持される店舗や魅力的な商品の開発、そして、より利便性の高いサービスなど、様々な取り組みを強化し、地域に寄り添いながらもっと「この街に、あってよかった。」を実現できるよう、全力を尽くして参ります。マックスバリュ西日本との経営統合で、「くらしを支える」取り組みを拡大社会環境の変化に対応し、地域との連携で一層支持される店舗を目指す代表取締役社長山口 普

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