フジレポート2022
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0404たといわれています。いわゆる「コロナ特需」の反動もみられたなかで、私たちのスーパーマーケット事業は、堅調に推移することができました。ただ、グループ全体で見ると、コロナ禍の影響が続く事業も少なくなく、本格的な回復には時間を要しています。事業構造の改革や各種の改善の取り組みにより、早期の収益向上を目指します。2022年度経営方針のテーマは「もっと!この街に、あってよかった。」です。小売業は、地域産業であり、お客様の近くで、地域社会と一緒になって「くらし」をつくっていく。それが、地域の人々の心の豊かさや安心を創造することにつながると信じています。昨年度も「店頭の価値づくり」に注力した一年でした。お客様からは「商品が見つけやすい」「売り場が清潔」「買物が楽しい」という評価をいただくことが増えました。私たちが、ここ数年力を入れているのが「お客様に商品価値を分かりやすく伝える表現力の向上」。その取り組みが、少しずつ実を結んできています。この背景には、従業員の「良い商品を、お客様にお届けしたい」という強い思いがあります。どのようにすれば、商品の価値がお客様に伝わるのか、“もっと楽しく、より便利な店頭”になるよう一人ひとりがしっかり考え、磨き込みを行いました。これを支えているのが、マネージャー層による教育とマネジメント。現場のモチベーションを上げ、「自律的な組織」をつくっていくことが、店頭の価値づくりと密接に繋がっているのです。近年、店舗にいただく「お客様の声」も変わってきています。以前は、「ご指摘」のお声も少なくありませんでしたが、今では「ご要望」の声が増えてきました。その背景には、店長とお客様との丁寧なコミュ二ケーションがあります。この延長線上で「フジなら、やってくれるのではないか」という「ご期待」を集めることができたのではないかと思います。店頭に注力する一方で、日々の買い物に不自由されている方々に向けた移動スーパー「おまかせくん」の巡回エリアも、拡大しています。店舗を利用することが難しい方々にも、商品を手に取って、選ぶ楽しさを味わっていただきたい。現在では、愛媛県、香川県、広島県、山口県の32店舗(2022年5月末現在)でサービスを行っています。「店頭の価値づくり」に注力 お客様からの期待値も高まる

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